初午ってなんだろう
知り合いが毎年かかさず、初午の日にお稲荷さんに出かけていきます。昨日もそうでした。へーお稲荷さん…商売繁盛かな…など断片的にしか知らなかったので、調べてみました。
【初午】
2月の最初の午の日。初午(はつうま)といいます。
初午は、稲荷社のいわば創立記念日的なお祭の日です。古くから、初午祭には、初午詣(福詣)する参詣者がたくさん訪れます。いわゆる、豊作や五穀豊穣などを願うお祭りでしたが、お稲荷さんと結びつく事で、商売繁盛も全国に広がり、人々の暮らしの中に息づいています。お供えは、稲荷大神のお遣いがキツネなので、キツネの好物のお揚げやいなり寿司、他にも野菜や米などの農作物やお酒なども奉納されます。江戸時代では、この日に子供が寺子屋へ入門する日でもあったようです。
全国各地に初午をお祝いする風習があります。
奈良県では、初午の日に各家を子どもたちがまわり、その際に旗飴という飴をもらうという行事があります。日本のハロウィンともいえる様な催しだったり。
北関東地方では、初午の日の行事食として、鮭の頭、野菜の切りくず、酒粕を煮込んだ郷土料理の「しもつかれ」「すみつかれ」を食べてお祝いをしたりする地域もあります。
他にも地域によっては、初午団子、まゆ団子などと呼ばれるお団子を奉納したり、食べたりするところもあります。
岐阜県白川郷では、初午の日に、養蚕の豊作を祈り七福神が舞うといいます。
「初午に雨が降らないと火に祟られる」、「初午の早い年は火事が多い」とかいう言い伝えが出来るほど、とくに江戸の庶民には浸透していたものなのですね。